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理系出身の筆者、生物や化学のおもしろさを伝えるためのサイトです。当面は、生物や動物、それらに関連する技術・研究のメカニズムについて発信していきます。温かい目で見守って下さい。

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アカシカの特徴:web動物図鑑

ここでは、アカシカの特徴について紹介しています。アカシカアメリアカシカの違いについては以下を参考にして下さい。

薄暗い森の中で口を開けて吠える角の生えたアカシカ

食事

草をたべる灰色のアカシカ

アカシカは草食動物で反芻(はんすう)を行います。

ウシの反芻と4つの胃

また、食事を行う時間帯は、明け方と夕方です。主に食べるのは以下です。

  • 木の葉
  • 木の芽

毛皮の色

草むらに立つ茶色のアカシカと気に顔をこすりつける灰色のアカシカ

アカシカの毛皮の色は季節によって変化します。

夏:赤みがかかった茶色

冬:灰色 or 灰色がかかった茶色

アカシカの亜種の多くで、秋になるとオスの首の周りにたてがみが生えてきます。

生活様式

草むらと木々の間に座るアカシカの群れ

1年の大部分を同性で構成される群れの中で過ごします。繁殖期になるとオス同士は争い、争いに勝利したオスを中心にハーレムを形成。ハーレム内には20頭程度のメスと、争いに敗れたオスがいます。そして、ハーレム内で繁殖を行うのです。

オス同士の戦闘スタイル

アカシカはオスのみが角を持ち、角は毎年生え変わります。角が生著している間、アカシカの角は1日に2.5 cmずつ伸びます。角の平均サイズは、長さ70 cm、重さ1 kgです。最大のものになると、長さ1.2 m、重さ15 kgにもなります。

シカの角は毎年生え変わる

繁殖期のアカシカのオス同士は、できるだけ戦わずに勝敗を決めようとします。角を突き合わせて戦うと、角が欠けたり重傷を負ったりすることがあるからです。そのため、なるべく戦いたくないのです。

アカシカのオス同士は以下のようにして優劣をつけようとします。

  1. 鳴き声を上げる
  2. 並んで歩きながら相手の角や体の大きさを評価

これでも優劣が定まらない場合、オス同士は角を突き合わせて戦います。

外敵に対する戦闘スタイル

オスは角が生えている期間、角を武器としてりようし外敵を撃退します。一方、オスの角が生えていない期間や、そもそも角が生えないメスは、強力な前脚蹴りで敵を攻撃。

繁殖期でないオスは、他のオスと群れを構成しているので協力して敵に立ち向かいます。それに対し、メスの場合は、群れの中でも頑強なメスが、敵に立ち向かい追い払います。

分布

森の中に座っている茶色のアカシカの上半身

アカシカは森林地帯での生活に適応した動物です。アカシカの元の生息地は以下です。

また、狩猟を楽しむために他の地域にも移入されています。移入された地域が以下です。

一言

アカシカとはいうものの、冬は灰色なのですね。

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