アメリカクロクマの特徴:web動物図鑑
ここではアメリカクロクマの特徴について紹介します。
ヒトの生活域に近いクマ
アメリカクロクマも他のクマと同様に雑食性です。ただし、生息地域のかぶるヒグマと比べると、植物を多く食べます。
哺乳類や魚、鳥やその卵、昆虫、果実、草、木の根、種子など様々なものを食べます。しかし、大型哺乳類を自力で捕らえて食べることはあまりありません。ただし、死骸など見つけるとその肉を食べることはあります。
アメリカクロクマの食事で特徴的な点は、ヒトの出したゴミから食べられるものを探し出すという点です。キャンプ場などのゴミ捨て場を漁って食べ物を探します。また、ヒトが設置した鳥の餌箱や、外に置いてあるドッグフードなども食べます。ヒトのいる環境に自ら入り込んできて順応しようとしている点では、クマの中で最も適応力が高いと言えるでしょう。
分布
アメリカクロクマは北アメリカ大陸に生息しています。農作物を荒らすと考えられ駆除され数を減らしていましたが、現在は数が増えています。
アメリカクロクマは、天敵となるヒグマのいない地域で、数を増やしています。基本的には森林や山、湿地に生息していますが、適応能力が高いため、人里や郊外に生息していることも多いです。
冬眠
アメリカクロクマは生息している地域によって冬眠するものと、しないものに分かれます。北アメリカ大陸の南部に生息するアメリカクロクマは冬眠をしません。
そもそも、クマは、冬に食べ物が少なくなり、食料を確保できなくなるので、代謝を落とし、冬眠を行います。そのため、温暖で年中食べ物を確保できる南部のアメリカクロクマは、冬眠しません。一方で、北部では冬になると寒くなり、食べ物が減少するので、冬を乗り越えるために冬眠します。
冬眠明けは寝ぼけてる?
アメリカクロクマは、長いと冬眠の期間が8ヶ月(通常は5~7ヶ月)にも及ぶことがあります。
そのため、冬眠から目覚めたアメリカクロクマは、冬眠していた場所をうろうろします。寝ぼけた状態から回復するために、このような行動をとっています。もとの状態に、完全に戻るまで、2週間程度かかることもあります。
一言
冬眠期間が5~7か月て、一年の半分寝ているてことですね。羨ましい?これだけ寝ていたら、寝ぼけてしまうなんて、人間味がありますね。でも、冬眠期間を考えれば、寝ぼけてしまうことには納得です。