マレーグマの特徴:web動物図鑑
ここでは、マレーグマの特徴を紹介します。
独特な見た目
マレーグマは独特な見た目をしています。体毛は短く黒く光沢があり分厚いです。マレーグマは熱帯に生息しているため、暑さに対応するために、毛が短くなったと考えられています。また、体毛が分厚いのは、熱帯の木々で体が傷つけられるのを防ぐためだと考えられています。
マレーグマの特徴としては、胸の模様があげられます。ツキノワグマにも、同じような模様がありますね。
マレーグマはするどい鉤爪を持っていて、木に登るのに適しています。また、地上を歩く際は、前足を内股気味につきます。これは、前足が木に登るのに適した、つきかたをしているためです。
食事
マレーグマは、雑食性で以下の食べ物を野生では食べています。
- 小型哺乳類
- 鳥、その卵
- 魚
- 昆虫類
- 果実
- 植物の葉や根
マレーグマは、長い舌を持っています。その長い舌で、シロアリや蜂蜜を舐めとるようにして食べます。さらに、丈夫な鉤爪で木を傷つけ、長い舌で木の中のシロアリなどの虫を絡めとって食べます。他のクマ同様顎も強力で、ナッツ類の殻を噛み砕いて中身を食べることもできます。
熱帯に生息して冬眠しない
マレーグマの生息地は以下です。- 東南アジア一帯と、
- 中国南部、
- インドの一部
これらの地域の奥深い森林を好んで生活しています。クマの中では、小型で木登りに特化した鉤爪や前足を持つため、樹上で生活をすることもあります。実際に、木の上に寝床を作るケースも見つかっています。また、危険を察知した際にも、木の上に逃げる場合があります。
熱帯地方に生息しているため、常に温暖で食べ物も豊富にあります。そのため冬眠をしません。
開発による生息地の減少
開発による森林の減少、毛皮を目的とした狩猟により生息数が減少していると考えられています。また、現地では子グマが、子供の遊び相手になることから、母グマから無理矢理引き離されることがあります。また、その際に抵抗した母グマが殺されることもああります。
一言
ツキノワグマもそうですが、クマの仲間には、胸のあたりに模様があることが多いですね。今のところ、あの模様の役割について様々な説があり明らかになっていませんが、とても不思議です。