新型インフルエンザと季節型インフルエンザの違い
突然ですが、新型インフルエンザと季節型インフルエンザの違いをご存知ですか。毎年冬になるとインフルエンザが流行しますが、毎年流行するのは季節型と新型のどちらでしょうか。本記事では、季節型インフルエンザと新型インフルエンザの違いについて紹介します。
季節型インフルエンザ
季節型インフルエンザは、毎年冬になると流行するインフルエンザのことです。一般的にインフルエンザと言う際は、季節型インフルエンザのことを示します。季節型インフルエンザは、稀に重篤化することもありますが、ほとんどの場合1週間程度で治ります。致死率も約0.1%と言われています。
季節型インフルエンザを引き起こすインフルエンザウイルスのはA型、B型、C型の3種類の型があります。インフルエンザの型の詳細な説明に関しては以下を参考にしてください。
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新型インフルエンザ
新型インフルエンザは、ヒトが免疫をもっていない、インフルエンザウイルスにより引き起こさます。数十年に一度の割合で出現します。新型インフルエンザウイルスに対して、人類は免疫をもっていないため、季節型インフルエンザよりも感染力が強くなります。
季節型インフルエンザは、毎年変異を繰り返し少しずつ変化していますが、類似したインフルエンザウイルスに一度感染していれば、弱いなりにも免疫が働き、症状が軽度で済みます。
しかし、新型インフルエンザの場合、ヒトが全く免疫を持っていないことに加え、病原性が高い可能性もあるため、高い確率で死にいたる場合があります。
過去に何度も新型インフルエンザがパンデミック(世界的流行)を引き起こしています。以下にその例を示します。
- スペイン風邪(1918~1919) 死者 4000~5000万人
- アジア風邪(1957~1958) 死者 200万人
- アジア風邪(1968~1969) 死者 100万人
- 2009年の新型インフルエンザ世界的流行(2009~2010) 死者 1万8000人
新型インフルエンザを引き起こす可能性があるのは、すべてA型インフルエンザウイルスです。