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オジロジカの特徴:web動物図鑑

オジロジカの特徴を紹介しています。オジロジカに見た目が良く似たミュールジカという種類のシカがいます。オジロジカとミュールジカの違いについては以下で解説しています。

オジロジカとミュールジカの違い

角の生えたオジロジカの立ち姿

尾を持ち上げて走るオジロジカ

オジロジカは名前の通り、尾の裏側が白色の毛に覆われています。オジロジカは、天敵を見つけると尾を、巻き上げるように持ち上げ、天敵に対してばれていると警告を発するのです。さらに、尾を持ち上げる動作は周囲の仲間に、危険を知らせる役割もあります。仲間に危険を知らせる場合は、尾を持ち上げるだけでなく鳴き声を発して伝えもします。

食事

木の枝を食べるオジロジカの雄

オジロジカは草食動物で、反芻(はんすう)を行います。オジロジカが主に食事をするのは、明け方と夕方です。

ウシの反芻と4つの胃

以下のように多種多様な植物を採食することが、オジロジカの食事の特徴です。

  • マメなどの植物の葉、芽など
  • サボテン
  • ドングリ
  • 果実
  • トウモロコシ
  • 牧草
  • シロツメクサ
  • キノコ(ヒトにとって有毒な種も含む)
  • ツタ(ヒトにとって有毒な種も含む)

ヒトが耕した畑に生えた牧草や、乾燥地域に生えたサボテンなど住処に応じた植物を食べたり、季節に応じた採食行動を取ったりするなど、オジロジカの適応力の高さが窺えます。さらに、ヒトにとって有毒な食べ物を採食できる点も特徴です。

また、オジロジカは必要があれば、鳥やネズミなどの小動物を食べることも知られています。これは多くの草食動物に共通した特徴です。

毛皮の色

オジロジカの毛皮は季節や生息地域、亜種、年齢によって異なります。一般的には、春から夏にかけては、赤みが掛かった茶色で、秋から冬にかては灰色が掛かった茶色になります。もちろん例外もあるので、全てのオジロジカに当てはまるわけではありません。

これも一般論ですが、年齢が高くなるほど、オジロジカの毛の色は灰色に近づく傾向があります。また、高緯度地域に生息するオジロジカほど、毛の色は灰色が強くなるのです。

分布

オジロジカの分布域を示す図

オジロジカは以下の地域に生息しています。

オジロジカは適応力に富んだ動物で、森林、開けた草原、乾燥した草原など様々な環境で生活しています。

一言

オジロジカは適応力が高く、木を食い荒らす被害がアメリカでも問題になっているそうです。アメリカも日本と同じような悩みを抱えているようです。

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