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ミュールジカの特徴:web動物図鑑

ここではミュールジカの特徴について紹介しています。ミュールジカに良く似た動物にオジロジカというシカがいます。ミュールジカとオジロジカの違いについては以下で紹介しています。

オジロジカとミュールジカの違い

角の生えたミュールジカの立ち姿

トッティング

トッティングとは、4本足全てを同じタイミングでつかって跳ねる行動のことです。ストッティングは主に、ガゼルの仲間が行います。シカの仲間でストッティングを行うのは、ミュールジカのみです。

トッティングを説明するのは難しいので以下の動画を見てください。ミュールジカのストッティングです。ストッティングと普通の走る動作を何度か繰り返しているので、4本の脚の動きに注目して見てください。


Happiest Deer, stotting

トッティングは主に、ガゼルの仲間が行う行動です。シカの仲間でストッティングを行うのは、ミュールジカだけです。

その見た目から、ガゼルもシカの仲間に見るかもしれません。しかし、シカとガゼルは大きく異なります。以下がその違いです。

  • シカ:角が1年毎に生え変わる
  • ガゼル:角は生え変わらない

シカの角は毎年生え変わる

動物の角は何でできている?

食事

木の陰から振り向く雄のオジロジカの上半身

ミュールジカは早朝から夕方にかけて食事を行う動物です。シカの仲間なので、反芻(はんすう)も行います。

ウシの反芻と4つの胃

ミュールジカは以下のようなものを食べます。

  • 低木
  • 果実
  • ナッツ
  • ドングリ
  • ベリー
  • キノコ
  • 農作物

さらに、冬の厳しい地域に生息するミュールジカの中には地衣類を食べるものもいます。

生活様式

降雪地帯に佇むミュールジカの群れ

ミュールジカは単独でいることも多く、大規模な群れを作ることはありません。ただし、小規模な群れを形成することは多いです。群れを構成するミュールジカの数は、大体3~5頭で、多くても7頭ほどだと言われています。

分布

ミュールジカの生息地を示す地図

ミュールジカは、北アメリカ大陸の西部に生息する動物です。国としては以下のような地域に当たります。

しかし、アルゼンチンとハワイのカウワイ島にも、ヒトの手で移入されています。

ミュールジカは厳冬な地域にも生息し、このような場所ではその年に生まれた小鹿の生存率が急激に低下。2頭に1頭の小鹿が命を落とすとの報告もあります。厳冬が訪れる高山地帯では、降雪を避けるために山を下って過ごすこともあります。

一言

ミュールジカのストッティングは可愛いです。ちなみに、ミュールジカは56 km/hで走れるらしいです。

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