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理系出身の筆者、生物や化学のおもしろさを伝えるためのサイトです。当面は、生物や動物、それらに関連する技術・研究のメカニズムについて発信していきます。温かい目で見守って下さい。

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シロサイの特徴:web動物図鑑

ここでは、シロサイの特徴について紹介しています。

土浴びをするシロサイ

食事

草を食べる2頭のシロサイ

シロサイは、植物食を中心とした、草食動物です。また、昼行性の動物で、まだ薄暗い明け方や、夕方に食事を行います。日差しの強い日中は、木陰で休んだり、水場で水を飲んだりして過ごします。食べるのは以下です。

  • 背の低い草
  • 木の葉

基本的には、背の低い草を中心に食べます。木の葉を食べることは、ほとんどありません。

また、乾燥にも強く、水分補給は2日に1回です。さらに、乾季では4~5日に一回でも生きていくことができます。

口の形とクロサイとの違い

シロサイとクロサイの口の形の違いを示す写真

シロサイの口は、クロサイの口に比べて、幅が広いです。「シロサイ」の名前の由来は、口が広いという意味の「widje」を「white」に聞き間違えたのが原因です。体が白いとかいう理由ではありません。シロサイの幅広い口は、草をむしり取って食べることに適しています。

分布

シロサイは、アフリカ大陸の動物ですが、多くの地域で絶滅してしまいました。現在までに、かつて絶滅した以下の国に、再導入されました。

さらに、ザンビアに移入もされています。

シロサイが好むの、草原やサバンナです。

絶滅したのは一亜種

最近(2018年)、保護されていたキタシロサイの最後の1頭が死にました。これにより、キタシロサイは、絶滅してしまいました。ここで、注意すべきことがあります。

「シロサイ」は絶滅していません。絶滅したのは「キタシロサイ」というシロサイの一亜種です。シロサイの亜種は、以下の2種です。

ミナミシロサイ」の方は、現在も生き残っています。そのため、シロサイは絶滅していないのです。そうは言いつつも安心はできません。密猟の対象とされおり、保護が必要な動物です。

生活単位

草原に立つ2頭のシロサイ

シロサイは、以下のような生活単位で暮らしています。

  • メスの群れ(未成熟なオスも含まれる)
  • 単独のオス

メスは、群れを作って生活しています。群れの大きさは、10~20頭ほどにもなることがあります。この群れには未成熟のオスが、含まれることもあります。

一方で、オスは単独で暮らしています。強いオスは、縄張りを持ち、排泄物を用いて縄張りを主張します。また、角を地面や、低木にこすりつけて、縄張りの目印にすることもあります。縄張りを示す目印は、約30 mに1つの割合で存在します。一方で、弱いオスは縄張りを主張することはありません。

繁殖期になると、オス同士が角を突き合わせて争いますが、それほど激しい争いにはなりません。

聴覚、嗅覚に優れる

シロサイは、他のサイと同様に嗅覚と聴覚は発達していますが、視力は弱いです。そのためか、シロサイは臆病で穏やかな動物です。しかし、一度怒らせると、突進してくるので注意が必要です。走る際の速度は時速50 km/hにもなります。

一言

シロサイが絶滅していなくて、少し安心しましたか?筆者は、キタシロサイが絶滅したことを、ニュースで知った際に、調べて安心しました。しかし、シロサイも含めサイ全体が絶滅を心配されている動物なので、全て問題が解決したわけではありません。

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