りけイノシシのweb〇〇

理系出身の筆者、生物や化学のおもしろさを伝えるためのサイトです。当面は、生物や動物、それらに関連する技術・研究のメカニズムについて発信していきます。温かい目で見守って下さい。

MENU

ジャガーとヒョウの違い:web動物図鑑

ジャガーとヒョウをパッと見分けるのは、なかなか難しいです。ここでは、ジャガーとヒョウの違いについて説明します。

木に登ったヒョウと地面に立つジャガー

模様

一番見分けやすいのは模様です。

ジャガーとヒョウの模様柄

ジャガー:黒く縁どられた部分の中に複数の黒い点がある。

ヒョウ:模様の中に黒い点はない。

ジャガーとヒョウの一番の簡単な見分け方は模様をみることです。よく見ることができる場合は、まず模様に注目しましょう。

頭の大きさ

ジャガーとヒョウの立ち姿

ジャガー:体に対して頭は大きい。

ヒョウ:体に対して頭は小さい。

頭の大きさからもわかるように、ジャガーは、顎が発達していて、ネコ科の肉食獣の中で、噛む力は最大級です。ジャガーは強靭な顎で、カメの甲羅に穴を開けて食べたり、ワニを捕まえて食べたりします。

尾の長さ

ジャガーとヒョウの立ち姿

ジャガー:体の大きさに対して尾は短い。

ヒョウ:体の大きさ対して尾は長い。

体の大きさに対する尾の長さはパッと見比べやすいです。ジャガーとヒョウを比べると、ジャガーの方が、体の大きさに対し、頭が大きく、尾が短いので、がっしりした体型をしているように見えます。一方でヒョウは、体の大きさに対し、頭が小さく、尾が長いので、スリムな体型に感じると思います。

分布

ヒョウとジャガーの生息地に色を付けた世界地図

最後に分布です。

ジャガー南北アメリカ大陸の一部地域に生息

ヒョウ:アフリカ大陸とユーラシア大陸の一部地域に生息

ジャガーは、南米から中米、メキシコに生息しているのに対し、ヒョウはアフリカから中東、南アジア、東南アジア、中国、ロシア極東部に生息しています。ジャガーと、ヒョウの生息地は重なっていません。

大まかに言えば、ジャガーアメリカ大陸、ヒョウはアフリカ大陸とユーラシア大陸と考えていいです。

クロヒョウ、クロジャガー

クロヒョウは有名ですが、実はクロジャガーもいます。クロヒョウとクロジャガーは、劣性遺伝により生じます。普通の色のヒョウやジャガーと異なる種というわけではありません。また、病気でもありません。

web動物図鑑のヒョウ、ジャガーへ戻る