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理系出身の筆者、生物や化学のおもしろさを伝えるためのサイトです。当面は、生物や動物、それらに関連する技術・研究のメカニズムについて発信していきます。温かい目で見守って下さい。

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ジャガーの特徴:web動物図鑑

ここでは、ジャガーの特徴を紹介しています。

草の上に寝そべるジャガー

食事

ジャガーは、見た目通り肉食動物です。基本的には夜行性ですが、早朝や昼間に活動することもあります。ジャガーは以下のような動物を食べます。

  • カピバラなどの齧歯類
  • カワウソ
  • シカ
  • バク
  • アリクイ
  • サル
  • ナマケモノ
  • メガネグマ
  • 鳥やその卵
  • 両生類
  • カメ、ワニ、ヘビ、トカゲなどの爬虫類
  • 家畜 .etc

ジャガーは適応力に優れ、少なくとも87種の動物を捕まえて食べます。

ジャガーは大きな動物を捕らえると、他の動物に横取りされないよう、安全な茂みまで、引きずっていってから食事を始めます。また、一回で食べきれない場合は、茂みの中に隠しておいて、後から食べます。

分布

ジャガーの生息地に赤い印をつけた南北アメリカ大陸の地図

ジャガーが生息している地域は。北アメリカ大陸南アメリカ大陸です。ジャガーは「南米の王者」と言われるように、南北アメリカ大陸以外には生息していません。また、生息地では、食物連鎖のトップに君臨しています。

  • 南米
  • 中米
  • メキシコ

ジャガーの好む生息地は、森林地帯です。中でも、湖や河川、沼、湿地などの水辺を好みます。さらに、生息環境への適応力もあるため、低木林や、草原、高地、荒地などにも生息できます。

牙で直接脳を攻撃する狩り

ジャガーは他のネコ科と同様に、獲物に気づかれないよう忍び寄り、一気に襲い掛かります。そして、のど元に噛みつき獲物を窒息死させます。このようなネコ科の動物の典型的な狩りの方法に加え、ジャガー特有のテクニックもあります。

牙で致命的な損傷を与える

口を大きく開けたジャガー

ジャガーは獲物の、耳と耳の間から、牙を差し込み、獲物の脳に直接致命的なダメージを与えるという手法を使うことがあります。これは、ジャガーオリジナルのテクニックで、他のネコ科の動物には、通常見られません。この技は、ワニを捕まえるときにも応用されます。ワニに飛び掛かり押さえつけて、脊髄に牙で直接ダメージを与えるのです。

また、ジャガーはネコ科の中でも、体に対し頭が大きく、顎が発達していて、噛む力は最大級です。そのため、硬いカメの甲羅も顎の力だけで、砕き中身を食べることができます。

水中だってお構いなし

”水中に注目するジャガー"

さらに、ジャガーは自分から進んで水の中に入ります。泳ぎも得意です。泳ぐ速度では、カピバラやワニ、魚などに敵いませんが、水中でも、岸近くで油断しているとジャガーの格好の獲物になります。

前足を使った強力な一撃

ジャガーの前足も強力な武器です。カピバラなど、それほど大きくない哺乳類は、前足の一撃で倒すこともあります。(これは、ライオンやヒョウなどのネコ科の動物にも見られます。)また、ウマ等の家畜を襲う時は、器用に両方の前足を使って、首の骨を折るような動きも見せるそうです。

ヒョウと似た動物

ジャガーに見た目が良く似た動物にヒョウがいます。実は、ジャガーとヒョウは見た目以外もよく似ています。動物にあまり詳しくない方だと、見分けるのが難しいかもしれません。

ジャガーとヒョウの見た目の違い:web動物図鑑

ヒョウの特徴:web動物図鑑

見た目以外に、ヒョウとよく似た特徴には以下のようなものがあります。

  • 木登りが得意
  • ネコ科なのに水を恐れない(泳ぎが得意)
  • 獲物にする動物の種類が多い
  • 様々な環境に適応できる
  • 大きな獲物は茂みに運んでから食べる
  • 食べきれない獲物は隠しておく

一言

ネコ科の動物の中で1番大きいのはトラです。2番目に大きいのはライオンです。では、3番目は?実は、3番目に大きいのはジャガーなのです。ジャガーって結構大きいんです。

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