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アフリカスイギュウの特徴:web動物図鑑

ここでは、アフリカスイギュウの特徴を紹介しています。

水辺に立つアフリカスイギュウ

食事

草を口に咥えたアフリカスイギュウ

アフリカスイギュウは、見た目はいかついですが、草食動物です。(いかついですが、ウシっぽいのでわかると思います。)主に、朝や夕方などの、薄暗い時間帯に食事をします。食べ物は地上に生えている草です。ちなみに、昼間は、泥浴びをしたり、水を飲んだりしています。

そして、夜に反芻を行います。反芻とは、飲み込んだ食べ物を、口に戻して再び噛む行動のことです。反芻はウシの仲間に共通した特徴です。アフリカスイギュウもウシの仲間なので、反芻を行います。反芻に関しては、以下を参考にしてください。

ウシの反芻と4つの胃

ウシを例に反芻と胃の関係を紹介しています。

分布

サハラ砂漠以南のアフリカ中部から、南部にかけて生息しています。サバンナなどの草原に生息しているイメージが強いですが、森林地帯や湿地にも生息しています。

天敵はいるの?

まずは以下の表を見てください。下の表は、アフリカスイギュウと、サバンナの陸上に生息する肉食動物の、おおよその大きさと体重を比較したものです。(あくまで、おおよそです。正確にデータを取ったわけではないので、実際は以下の値からずれるでしょう。)

  体高/m 体重/kg
アフリカスイギュウ 1.3 600

ライオン(メス)

1.1 160
チータ 0.8 53
ヒョウ 0.7 60
ブチハイエナ 0.8 63

この表からわかることは、アフリカスイギュウの大きさに匹敵する肉食獣は、ライオンのみで、体重に至ってはどの肉食動物もアフリカスイギュウには敵いません。

必ずしも、大きさと体重だけでは、動物の優劣関係を決めることはできませんし、状況にもよりますが、アフリカスイギュウの明らかな天敵となるのは、ライオンだけです。

ライオンはアフリカスイギュウに比べ、体重は小さいですが、群れで狩りを行います。そのため、アフリカスイギュウを狩ることができます。とはいうものの、アフリカスイギュウの大人を狩ることは、ライオンにとっても命がけで、失敗する確率も高いです。

ここまでの説明で「陸上の」肉食動物について注目してきました。「水中」については触れていません。水中にもアフリカスイギュウを狩れる動物がいます。その動物がナイルワニです。

アフリカスイギュウの天敵をまとめると以下です。

アフリカスイギュウを正面から見た顔

アフリカスイギュウは、オス、メスに関わらず角を持っています。角は頭蓋骨から生えていて、中心部には骨があります。そのため、角が折れると二度と回復することはありません。それどころか、角の折れる箇所によっては(角の根本)、命に関わることもあります。

繁殖期になると、メスをめぐり、角を突き合わせて戦います。また、ライオンなどの天敵に襲われた際は、角を振りかざして、立ち向かうこともあります。ライオンを角ですくいなげるようにして反撃し、重傷を負わせることもあります。

群れの構成

アフリカスイギュウは群れを作って生活しています。群れは数百頭程度で、多いときには1000頭にもなります。群れを率いるのはオスです。乾季には、メスと子どもだけの小さなグループに分かれることもあります。

一言

アフリカスイギュウの耳の付き方はおもしろいですね。角を頭いっぱいに広げたから、顔の横につけるしかなかったという、付き方に見えませんか。

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