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ビッグホーンの特徴:web動物図鑑

ここでは、ビッグホーンの特徴を紹介しています。

岩の上に立つビッグホーン

ヤギ?ヒツジ?シカ?

岩に登ったビッグホーンの全身

ビッグホーンの最大の特徴はその角です。見分ける目印になると思います。ところで、ビッグホーンは何の仲間でしょうか。ヤギでしょうか?ヒツジでしょうか?シカでしょうか?結論を先に述べます。

ビッグホーン:ヒツジの仲間

見分け方を簡単に説明します。まず、シカの角は生え変わりますが、ビッグホーンの角は生え変わりません。このことから、シカの仲間ではないことがわかります。

続いて、ヤギの仲間とヒツジの仲間はヒゲの有無で見分けられます。詳しくは以下を参考にしてください。

ヤギとヒツジの違い:web動物図鑑

ビッグホーンにはヒゲがないので、ヒツジの仲間です。ビッグホーンの別名は「オオツノヒツジ」です。この名前からはヒツジの仲間だと推測できます。

食事

ビッグホーンは草食動物です。以下のようなものを食べます。

  • 灌木(低木)の枝や葉

また、ビッグホーンは反芻(はんすう)します。反芻については、以下を参考にしてください。ウシを例に解説しています。

ウシの反芻と4つの胃:web動物図鑑

分布

ビッグホーンは、北アメリカ大陸の動物です。具体的には以下の地域に生息しています。

  • カナダ南西部
  • アメリカ西部
  • メキシコ北西部

ビッグホーンが生息する場所は以下の2つに分かれます。

  • 山岳地帯
  • 砂漠地帯

ビッグホーンが好む山岳地帯は、標高の高い草原や、草の豊富な山の斜面、岩肌がむき出しの崖や絶壁です。一方で、深く雪の積もる場所は好みません。そのため、夏は標高1800 m~2500 mあたりで暮らしていますが、雪が積もり、食糧が少なくなる冬には、標高1500 m~700 mまで下りてきます。また、カナダの南西部より以北に生息しないのは、雪が原因だと推測されます。

ビッグホーンのオスの横顔とメスの横顔

ビッグホーンはオスにも、メスにも角はありますが、角の大きさと形が異なります。オスは大きく、カールした立派な角を持っています。オスの角は15 kgになることがあります。一方で、メスの角は小さくカールしていません。オスはメスをめぐって争うため、大きな角を持っています。

戦闘スタイル

繁殖期になると、オス同士でメスを求めた争いをします。ビッグホーンのオス同士はできるだけお互いに傷を負わない方法で勝敗を決めます。見た目に反して、意外に平和主義です。以下のようにして行われます。

  1. お互いに角を誇示して勝ち負けを決める。
  2. 角をぶつけあってその衝撃で勝ち負けを決める。(1で決まらない時)

一般的に角をぶつけ合う際は、お互いにある程度距離を取って、後ろ足で立ち上がり勢いをつけ、角と角をぶつけ合います。(もちろん、距離を取らずに角をぶつけうなど例外もあります。)そして、その時の衝撃で勝敗が決まり、敗者はその場から立ち去ります。

以下にビッグホーンのオス同士の角のぶつけ合いの動画があったので、添付しておきます。


Battle of the Big Horns

生活様式

山の斜面にいるビッグホーンのオスの群れ

ビッグホーンは群れで生活し、群れは以下の2つに分類できます。

  1. オスだけの群れ
  2. メスと子どもだけの群れ

繁殖期の秋になると、ビッグホーンのオスとメスは集まります。そして、身ごもったメスは、群れから離れ、足がかりのない断崖の絶壁で出産します。そして、出産後1週間程度その崖で暮らし、群れへ戻ります。これは、天敵のピューマやオオカミ、コヨーテを避けるためです。

一言

ビッグホーンのオスの角は立派ですが、頭の上に15 kgにもなる角を持っていて、日々の生活が大変そうです。エサを食べるたびに首を上げ下げするだけでも、肩こりになりそうな気がします。

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