ダマジカの特徴:web動物図鑑
ここでは、ダマジカの特徴を紹介しています。
毛皮の模様
ダマジカは同種にも関わらず、毛皮の模様・色が異なるものがいます。ダマジカの毛皮の模様・色は4種類存在します。以下です。
通常:夏に白い斑点模様があり、冬になると消える。尾と尻に黒い線の模様。
メニル:白い斑点が明瞭で、冬でも消えない。尾と尻に黒い線なし。
黒変種:1年を通し黒から灰色がかかった茶色の毛皮。斑点なし。
白変種:白色の毛皮。冬は特に白い。斑点なし。
ダマジカの毛皮の違いは、遺伝子の違いによるもので病気というわけではありません。メニルはそれほど珍しくはありませんが、黒変種は珍しく、白変種はさらに珍しいです。
食事
ダマジカは草食動物で、反芻(はんすう)を行います。
食事は明け方から夕方の薄暗い時間帯にとります。ダマジカが食べる物は以下です。
- 草
- 木の葉
- 木の芽
- 木の枝
- 樹皮
- ブナの実
草や木の葉、芽を好みますが、秋や冬になるとこれらは枯れてしまいます。そこで、木の枝、樹皮、ブナの実などを、秋や冬に食べるのです。
生活様式
ダマジカは1年の大半を同性の群れで過ごします。メスの群れには子どももいます。ただし、生息地の環境などによっては、オスのメスが混じった群れで生活することも。
一方で、繁殖期になるとオスはレックと呼ばれる小さな集団で縄張りを作ります。この縄張りを、メスが訪れる形で繁殖を行うのです。ただし、生息環境などの影響によっては、レック形式以外の方法で繁殖を行う場合もあります。
繁殖期のオス同士は度々争います。基本的に戦いは体の大きさと、ランクで決まりますが、決着がつかない場合は角を突き合わせて闘います。
分布
地中海に面した中東諸国、ヨーロッパが元の生息地だと考えられています。そして、昔ヒトの手によってヨーロッパ全土に広がり、その後アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチン、南アフリカなどにも持ち込まれました。
ダマジカは、寒暖や湿度の変化に対する適応力が高く、様々な場所で生きていくことが可能です。ダマジカが特に好むのは、古くからある森林地帯。このような場所には、木々だけでなく、草むらなどがあり、様々な植物がありダマジカは食べ物に困りません。
一言
一言の代わりに、笑っているように見えるダマジカの写真で。