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フタコブラクダの特徴:web動物図鑑

ここでは、フタコブラクダの特徴を紹介しています。

フタコブラクダの立ち姿

食事

フタコブラクダは昼行性の動物で、食事は昼間に行います。厳しい環境に生息している動物のため、多種多様なものを食べます。また、反芻(はんすう)を行う動物です。

ウシの反芻と4つの胃:web動物図鑑

植物

フタコブラクダは、基本的には草食性の動物です。厳しい環境に生息しているので、基本的に植物ならどんなものでも食べることが可能です。棘のある茨や、塩味や苦みの強い植物、乾燥した側物でも食糧にしてしまいます。

動物の死骸

植物を食べることができない場合、動物の死骸を食べます。動物の骨や、皮膚、肉など何でも食べます。

厳しい飢餓状況に追い込まれた時

植物も動物の死骸も見当たらない厳しい環境に追い込まれると、見つけたを手当たり次第、食べるようになります。例えば、ロープや、テント、サンダルなどを食べてしまいます。

分布

フタコブラクダは、現在、野生に生息している唯一のラクダです。(家畜化もされています。)野生のフタコブラクダは、絶滅が心配されている動物もあります。

野生のフタコブラクダが生息している地域は以下です。

  • モンゴル
  • 中国北西部

フタコブラクダは、砂漠地帯や乾燥した草原に生息しています。フタコブラクダは、季節によって、食料や水を求めて移動します。また、冬には水分補給のために、雪を食べます。

中国やモンゴルなどの内陸は寒暖の差が激しいです。気温が夏では40℃、冬では-40℃になることもあります。ラクダと聞くと、暑く乾燥に強いイメージですが、フタコブラクダは寒さにも強いです。実際にフタコブラクダの毛の長さは、ヒトコブラクダに比べて長めです。

こぶは脂肪

フタコブラクダのこぶに詰まっているのは、脂肪です。(水ではありません)フタコブラクダは、食べ物を食べることができる時に、脂肪をこぶに食べ込みます。そして、こぶに食べた脂肪を消費することで、長期間、食べ物を見つけることができなくても、生きていき事ができます。そのため、長い間食事を取らなければ、背中のこぶは次第に小さくなります。

水を一度に大量に飲める

フタコブラクダは、食事だけでなく、ある程度の期間ならば、水を飲まずとも生きていけます。一度に大量の水を摂取して、体の中に貯蔵できるからです。実際に一度に、60 Lもの水を飲むことがあります。

怒ると唾攻撃

口を開けたフタコブラクダの顔

フタコブラクダは、怒ると、唾を吐きかけてきます。この唾は反芻で食べ物を口に戻した時の胃の内容物を含み、とても臭いです。繁殖期になると、オスは他のオスに向かってこの唾を吐きかけて攻撃することがあります。

一言

フタコブラクダはこぶが2つあってお得感があるのは筆者だけでしょうか。

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