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理系出身の筆者、生物や化学のおもしろさを伝えるためのサイトです。当面は、生物や動物、それらに関連する技術・研究のメカニズムについて発信していきます。温かい目で見守って下さい。

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ヤギとヒツジの違い:web動物図鑑

ここでは、ヤギとヒツジの違いについて紹介しています。

ヤギとヒツジは、見た目は全然違いますが、漢字ではそれぞれ「山羊」、「羊」と書き似ています。また、鳴き声も似ています。なんとなく、同じような動物という印象を抱いてはいませんか。(筆者だけでしょうか。)

切り株に座った白いヤギと草を食べるヒツジ

ヤギの上半身と毛むくじゃらのヒツジ
見た目からもわかる通り、ヤギとヒツジの違いが最も表れるのは、毛です。

ヤギ:毛は生え変わり、硬めの毛が生えている。

ヒツジ:毛は生え変わらず、放っておくと伸び続ける。

ヒツジは、毛を切らなければずっと伸び続けます。これは、人間がヒツジから羊毛として、毛を回収できるように品種改良した結果です。

ヒゲ

ヤギとヒツジの顔

ヤギ:ヒゲが生えている。

ヒツジ:ヒゲは生えていない。

ヤギとヒツジの見た目で、ヒゲも大きな違いの一つです。このヒゲの違いは、ヤギとヒツジの違いだけでなく、ヤギの仲間とヒツジの仲間を見分ける際にも役立ちます。ヒゲがあるのがヤギの仲間、ないのがヒツジの仲間です。

側面から見たヤギと側面から見たヒツジ

ヤギ:ヤギには短い尾がある。感情表現に使う。

ヒツジ:ヒツジには長い尾がある。感情表現に使わない。

ヤギには短い尾があります。ヤギは尾で感情表現をします。例えば、嬉しい時は短い尾を懸命に振ります。一方で、危険を察知し警戒した際には尾を立てます。

ヒツジには、長い尾がありますが、感情表現に使うことはありません。そのため、尾は常に垂れた状態になります。ただし、尾は長く、垂れた状態なので、排泄の際に汚れてしまいます。そのため、家畜農家はヒツジの尾を小さいうちに、切ってしまうことが多いです。

戦闘スタイル

角を突き合わせる二頭の茶色いヤギ

戦闘スタイルも微妙に違います。

ヤギ:角をぶつける攻撃、立ち上がり首を振って勢いをつける

ヒツジ:勢いをつけた頭突き、決死の体当たり

ヤギの攻撃は、角を使った攻撃です。角をぶつけて攻撃します。強敵には、後ろ足で立ち上がり勢いをつけて、角を振り下ろすようにしてぶつけ、攻撃します。オス同士の闘いでも、角をぶつけ合って争います。

ヒツジは、ヤギほど攻撃的ではありません。しかし、追い詰められたと感じるとヒツジも攻撃にでます。少し後ろに下がって頭突きをしたり、決死の体当たりをしたりします。角があるものもいますが、角同士をぶつける攻撃はしません。また、後ろ脚で立ち上がることもありません。(体の構造上無理)

以下にヤギとヒツジの闘いの様子がわかる動画があったので、添付しておきます。

ヤギ


Goat Bucks Fighting YouTube

ヒツジ


【痛い 】頭突きの羊が激しいケンカ!途中で仲裁する羊が現れる。

生活様式

正面から見たヤギとヒツジの群れ

ヤギ:群れは作らず、本来は岩山などに生息している。

ヒツジ:群れを作る。単独では不安になり死ぬこともある。

ヤギは群れを作りません。本来は、食べ物の少ない岩山などを生息域にしていたため、群れを作って生活すると、食糧不足に陥ってしまいます。

ヒツジは、群れで生活しています。お互いが、ぶつかるのではないかと思うくらい、近づいて生活しています。ヒツジは、一頭だけになると不安を感じ、ストレスで死んでしまうこともあります。ヒツジの群れは、一頭が動くと、それにつられるように群れ全体が同じ方向に移動します。畜産農家はこの性質を利用して、牧羊犬などにより、ヒツジの群れを自由自在に移動させます。

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