りけイノシシのweb〇〇

理系出身の筆者、生物や化学のおもしろさを伝えるためのサイトです。当面は、生物や動物、それらに関連する技術・研究のメカニズムについて発信していきます。温かい目で見守って下さい。

MENU

水中での生活に特化したカバの体のつくり:web動物図鑑

カバは、水中での生活に適応した体のつくりになっています。カバにはここでは、水中生活に特化した、カバの身体の特徴に迫っていきましょう。

カバのその他の特徴については、以下で紹介しています。

カバの特徴:web動物図鑑

横から見たカバの立ち姿

目、耳、鼻の位置

水面の上にあるカバの目、耳、鼻

目、耳、鼻:一直線上にある。

カバは、水面に目、耳、鼻だけを水面から出せるように、これらが、一直線上になるようについています。体の他の部分を水面から出さずとも、周囲を警戒できるようにするためです。さらに、顔全体を出さずとも呼吸が可能です。

耳と鼻に水が入るのを防ぐ

水中のカバの顔

耳、鼻:閉じることができる。

カバは水中に潜る際に、耳や鼻に水が入るのを防ぐために閉じることができます。また、最長で5分間息を止めて、潜水することが可能です。

水かき

砂場についたカバの足跡

指の間:水かきがある。

カバの足の指の間には水かきがあります。水中での移動には、水かきがある方が有利です。ちなみに、カバの水中での移動速度は、約時速8 kmです。巨体にも関わらず、人間よりも早く泳げます。

水に沈みやすい体

水中にいるカバ

密度:水よりわずかに大きい。

カバは、水よりも密度がわずかに大きいです。そのため、水に入ると、容易に沈むことができます。水に沈みやすいため、移動は水底をあるくようにして移動します。一方で、呼吸をする際に、大きく肺を膨らませることによって浮くこともできます。

草原に立つカバ

脚:体の大きさのわりに短く細い

カバは、ゾウやサイなど大型の肉食動物に比べて、体の大きさのわりに、脚が短く細いです。カバは一日の大半を水中で過ごします。水中では浮力がはたらき、陸上よりも脚にかかる、荷重が小さいです。そのため、体のわりに細い脚で生きていけます。

一言

カバの目、耳、鼻が一度に水面に出るようなつくりなっていることは有名です。しかし、これ以外にも、水中で暮らすことに特化した体つきをしていることがわかっていただけたと思います。筆者は、カバに脚の細いイメージが何となくありましたが、水中での生活に特化したためだとは知りませんでした。

web動物図鑑のカバへ戻る