コビトカバの特徴:web動物図鑑
ここでは、コビトカバの特徴を紹介しています。
それほど水には入らない
コビトカバは「カバ」と名前に入るため、つい水中で生活していると思いがちです。確かに、コビトカバは、カバの仲間で、泳ぎは得意ですが、カバほど水に入ることはありません。しかし、他の動物に比べれば、水には入る方です。
コビトカバは、水中よりも、むしろ陸上の水辺に近い森林で生活することの方が多いです。また、カバと同様に体毛が生えていないため、皮膚を乾燥から守る必要があります。そのため日陰を好み、水浴びや泥浴びをします。
カバほど水中生活に適していない証拠
目
コビトカバ:顔から突出していない。
カバ:顔から突出している。
水中で生活するカバは、水面から顔全体を出さずに周囲を警戒するために、目が顔から突出しています。一方で、コビトカバは水中で生活をしないため、目が顔から突出していません。
背骨
コビトカバ:曲がっている。
カバ:水平になっている。
コビトカバとカバの背骨を比較すると、コビトカバの背骨は丸くなっています。一方、カバの背骨は真っ直ぐです。この背骨の形状の違いは体つきにも現れていて、コビトカバの方が猫背のように見えます。
コビトカバは、木々が生い茂る森林を歩き回ることに適応した結果、丸く、曲がった背骨になったと考えられています。また、コビトカバの脚と首は長く、顔は小さいですこれも、森林での生活に適応した結果だと考えられています。
食事
コビトカバは草食動物です。コビトカバは、植物なら何でも食べます。以下のようなものを食べています。
- 木の葉
- 根
- シダ類
- 果実
- 水生植物
- 草
コビトカバは、1日のうち6時間も、食べ物を探して歩き回ります。カバが4~6時間かけて、食事に費やすことを考えると、コビトカバの方がわずかに長いと考えられます。また、コビトカバの食べ物の方が、カバの食べ物よりも栄養分が多いです。
血の汗
コビトカバはカバと同様に、血の汗をかきます。これは、乾燥や、紫外線から肌を守るためです。この血の汗の色は、薄いピンク色です。
生活様式
コビトカバは、基本的に縄張りを持ち単独で生活しています。ただし、オスとメスのつがいや、母と子のように、小さな集団で暮らすこともあります。オスとメスでは、一般的にオスの方が縄張りは広く、オスの縄張りはメスの縄張りと重なる部分があります。
また、コビトカバは、縄張りが被り他のコビトカバび遭遇しても争わず、お互い無視しようとします。縄張りをめぐり、オス同士が争うカバとは大きく異なります。