ライオンの特徴:web動物図鑑
ここでは、ライオンの特徴を説明します。
群れで生活
ライオンは群れで生活する唯一のネコ科の動物です。ライオンの群れはプライドと呼ばれます。プライドは1~3頭のオスと、10頭前後のメスとそれらの子どもで形成されます。
プライドで生まれたたオスは、2.5~3歳くらいになると、プライドを追い出されます。
一方で、メス基本的に生まれたプライドに残ります。そのため、プライドのメスは血縁関係にある場合がほとんどです。ただし、ごくまれに一頭だけでプライドから出ていき、別のプライドに入ろうとするメスもいますが、多くの場合受け入れられることはありません。一方で、プライドが大きくなった場合、何頭かのメスがプライドから離れて、新たなプライドを形成しプライドを持たないオスを受け入れます。
食べ物
野生のライオンは主にヌーやシマウマ、イボイノシシなどを捕らえて食べます。また、時にはインパラや、ガゼル、アフスイギュウ、キリンなどを捕らえることもあります。また、動物の死骸も食べます。
また、インドに生息するライオンや家畜のウシを襲うこともあるようです。
動物園ではライオンに、肉を与えますがその際に、内臓やタン、骨などもいくらか与えることがあります。これは、内臓などに含まれるビタミンなどの栄養素を摂取させるためです。野生のライオンは植物を食べずないため、これらの栄養素を捕らえた獲物から摂取しています。そのため、動物園でもライオンに、内臓などを与える必要があるのです。これらの、部位が与えることができない場合は、ビタミン剤などで栄養を補う必要があります。
分布
ラオイオンの生息地は急速に減少して、現在では、国立公園や保護区に大部分が生息しています。これら以外の場所では生息が困難だと考えられています。
現在のライオンの生息地域は中央アフリカから、アフリカ南部に点在しています。また、インドにもライオンの生息地域が1箇所あります。かつては、インドのほぼ全域や砂漠を除く中東にも分布していたようですが、現在では生息していません。
舌で舐めて骨に付いた肉も食べる
突然ですが、肉を食べる時に、骨の周りに付いた肉を食べるのて難しいですよね。骨に付いた肉は、歯で取るには小さすぎて噛めません。
しかし、ライオンはこのような、骨にこべりついた肉まで、食べることができます。ライオンの舌には舌乳頭と呼ばれる突起が無数にあり、これで骨に付いた肉をそぎ落とすようにして食べるのです。
飼いネコにも舌乳頭があります。ネコの舌がざらざらしているのは舌乳頭があるからです。しかし、ライオンの舌乳頭は、ネコのものより丈夫です。ライオンにヒトが頬をなめられると、舌乳頭で、切れて出血してしまうほど、協力です。
ライオンの狩り
狩りは、基本的にメスライオンの仕事です。ライオンは狩りがあまり上手ではありません。成功する割合は、2割から3割程度です。そのため、他の肉食獣から獲物を横取りすることも多いです。獲物を横取りする動物としては、ハイエナが有名ですが、実はハイエナよりも、ライオンの方が獲物を横取りする頻度は多いです。
狩りの方法としては、獲物にばれないように近づき、襲い掛かります。他のネコ科の動物と同様に長く全速力で走ることはできません。そのため、接近する必要があるのです。
ちなみに、ライオンの最高時速は80 km/hと言われています。ライオンが狩りをする際は、恵まれた体格を活かした、前足による一撃や、力強い顎と鋭い牙で喉に噛みつくことで、獲物を仕留めます。
また、ライオンは群れで生活しているため、狩りをする時に群れで囲い込んだり、待ち伏せしたりします。群れで生活することを利用して狩りを行います。
ホワイトライオン
体毛が白いライオンはホワイトライオンと呼ばれています。ホワイトライオンは劣性遺伝子により生じる個体です。アルビノでなく、色素を作るための遺伝子が欠損しているわけではありません。
劣性遺伝子であるため、ホワイトライオンと、白くなる遺伝子を持たない通常のライオンが交配すると、子ライオンの色は通常の色になります。
ホワイトライオンで問題なのは、動物園が、ホワイトライオンを絶やしたくないがために、近親交配を繰り返してしまうことです。ホワイトライオンは、親が共にホワイトライオンでないと確実には産れません。そのため、確実にホワイトライオンの子を授かるためには、どうしても近親交配を繰り返す必要がります。
ヒトがホワイトライオンを見たいがために、近親交配させることが、問題なのです。(ホワイトタイガーはテレビでも取り上げられました。)
一言
ライオンには、普段はダラダラしているけど、やる時はやるというイメージがあります。実は、このダラダラにも意味があるそうで、できるだけ、エネルギーの消費を抑えるために、ダラダラしています。人間はダラダラしてると、怒られますが、ライオンは怒られないのです。