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タヌキの特徴:web動物図鑑

ここでは、タヌキの特徴について説明しています。web動物図鑑の詳細解説です。

タヌキの立ち姿

食事

タヌキは雑食性で、小動物や鳥、その卵、魚、爬虫類、両生類、昆虫、甲殻類などを食べるとともに、植物の葉や芽、果実なども食べます。また、動物の死骸も食べることがあります。

さらに、ヒトが住む地域に生息するタヌキは、ヒトの残飯を漁って食べることもあります。タヌキは、ヒトの居住地域に住みつきやすく東京23区のうち18区で生息が確認されています。

分布と日本における生息地

タヌキの生息地域は本来、日本、朝鮮半島、中国東部、ロシア東部の山林でした。しかし、ロシア西部に毛皮を取ることを目的に移入したタヌキが逃げ出し、現在ではロシア西部、東欧、北欧の一部にも分布し、生息域を拡大しています。

また、順応性が高いため、開発が進んだ現代では、ヒトがすむ都市部や、郊外をも生息域とします。

日本に生息するタヌキは以下の二種類です。

  • ホンドタヌキ
  • エゾタヌキ

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ホンドタヌキは本州、四国、九州に、エゾタヌキは北海道に生息しています。沖縄県にはタヌキは生息していません。

太ってるわけじゃない

タヌキの立ち姿と、走る姿

タヌキと聞くとふっくらしたイメージを思い浮かべることが多いと思います。しかし、タヌキは太っているわけではありません。ふっくらして見えるのは、冬毛が長いからです。夏になると短い夏毛に生え変わるため、タヌキの体のラインが出てきます。意外と、スリムな体をしていて、特に足は細長く見えます。

また、ふっくらとしたイメージからは推測しにくいですが、タヌキはイヌ科の動物です。イヌ、オオカミやコヨーテなどは、森林から見晴らしがよくひろ草原へと住処を移すことで、獲物を追跡能力を向上させるための体つきへと進化しました。一方で、タヌキは森林に残ったため、原始的なイヌの体形をより濃く引き継いだ形となったのです。

得意技は気絶

タヌキの得意技は気絶です。タヌキは驚くと気絶します。気絶することで、相手を油断させてから、隙を付いて逃げます。しかし、ヒトの文明が発展したために、この得意技が災いすることがあります。タヌキが道路を横切ろうとしている最中に車が来ると、タヌキは驚いて気絶します。不運にも道路で気絶してしまったタヌキは、車にひかれて死んでしまいます。気絶せず走り抜ければ、無事に横断できるのに、自身の習性が災いし命を落としてしますのです。

ちなみに、「狸寝入り」という言葉は、タヌキが気絶し隙をついて逃げるずる賢さから生まれた言葉です。

一言

タヌキがスリムというのは意外ですよね。もこもこしたタヌキも可愛いですが、スリムなタヌキはかっこいいですよね。

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