ツキノワグマの特徴:web動物図鑑
ここでは、ツキノワグマの特徴を紹介します。
ツキノワグとヒグマ違い
- 見た目
- 木登り
ヒグマとツキノワグマは、見た目が大きく異なります。外見ももちろん違いますが、最も異なるのは、ツキノワグマが名前の由来となった三日月形(V字形)の白い模様を持っていることです。ただし、ツキノワグマの中には、三日月形の模様がないものもいます。(それツキノワグマじゃないじゃん.......)
また、ツキノワグマは、ヒグマと異なり大人になっても木に登ります。ヒグマは体が大きくなるにつれて、徐々に木に登れなくなりますが、ヒグマほど体が大きくならないツキノワグマは、木登りが得意です。母グマは危険を察知すると、子グマを木に登らせることがあります。
ヒグマの特徴については以下を参考にしてください。
ツキノワグの食事
ツキノワグマは雑食性で食べ物はヒグマとほぼ同じです。ただし、ヒグマよりも植物を食べることが多いです。小型の哺乳類や、昆虫、魚なども食べれば、木の葉や、果実、木の葉などを食べます。ただし、ツキノワグマの腸は、植物の消化には適していません。そのため、タンパク質を多く含む新芽や新葉を中心に食べます。
特に海外に生息するツキノワグマは、大型の動物を襲うこともあり、野生のヒツジ、ヤギ、スイギュウを捕まえることもあります。さらに、家畜を襲うこともあります。
また、ツキノワグマもヒグマと同様に冬眠します。冬眠前の秋には、ドングリを大量に食べて脂肪を蓄えます。ドングリは年によって凶作の年があります。凶作の年には、人里に下りてきて、農作物を荒らすことがあります。
分布
ツキノワグマは主に東アジアに生息していて、一部東南アジア、中央アジアにも生息しています。ヒグマよりは生息範囲は狭いです。
一方で日本に生息しているツキノワグマは、本州と四国のみに生息しています。北海道に生息しているのはヒグマのみです。九州にはツキノワグマが生息していましたが、絶滅してしまいました。目撃情報もあるようですが、公式に再発見されたという記録は現時点でありません。また、沖縄にはツキノワグマは生息していません。
冬眠
ツキノワグマは、生息する地域によっては冬眠しないものもいます。寒い地域に生息している、ツキノワグマは冬眠します。冬になる食べ物が少なくなるため、冬眠すると考えられています。ツキノワグマは、冬眠前にエネルギーを貯め込むために、食欲が増加します。
日本に生息するツキノワグマは、秋にドングリを大量に食べることで、冬眠に必要なエネルギーを貯めこみます。ドングリは豊作の年、凶作の年、豊作でも凶作でもない年があります。ドングリが凶作の年は、冬眠に必要な食料を得られず、人里に下りてきて王作物を食い荒らすことがあります。
ヒトとの遭遇
本州や四国で遭遇するクマは、ツキノワグマです。ツキノワグマもヒグマと同様で、ヒトをできるだけ避けようとします。
しかし、万が一ツキノワグマと遭遇してしまった際には、ヒグマと遭遇した時と同様に走って逃げてはいけません。また、ツキノワグマの大きさに惑わされていはいけません。ツキノワグマは大きさが、1.0-1.5 mくらいの個体は普通にいます。成人からしてみると、小さな個体も少なくないです。しかし、小柄だからといって子グマだと思ったり、油断してはいけません。相手は肉食獣です。本気で向かって来れば丸腰のヒトでは敵わないでしょう。
一言
ツキノワグマて、小型なんですね。2 mくらいあるイメージでしたが、違うようです。だからといって、勝てる相手ではないので油断禁物です。